株式会社 花のギフト社
感動の花を世界に贈る
母の日を象徴するカーネーション。日頃の感謝を伝える大切な贈り物として、特別な意味を持つ。
小山市にある『花のギフト社』は、母の日には10万個を超えるカーネーションを全国に送り出す、業界でもトップクラスのフラワーギフトの会社だ。
1997年に熊本で産声をあげた『花のギフト社』。元航空自衛官という異例の経歴を持つ野上耕作会長が、郵便局のゆうパックで、母の日に贈るカーネーションや、冠婚葬祭用のフラワーギフトを全国に通信販売する事業を、愛知ではじめたのが創業のきっかけだった。
カーネーションは、愛知でも生産されていたのだが、群馬県館林産のものを使用していた。その理由は、質がよく、日持ちもする上、量も豊富だったことから。
母の日という特別な日に贈るカーネーションは、贈る側の想いも強く、1日でも長く楽しめるものが望まれていたことから、鮮度の高さは絶対的に必要だった。
そこで2008年に、カーネーションの全国有数の産地である館林市にほど近い、栃木県小山市に本社を移転することを決意した。
「小山に移る前に、神奈川の小田原に事務所があったんですが、母の日のギフトがはじまる4月5月の2~3か月間は、群馬の館林にアパートを借りて、出荷業務をおこなっていました。時代はどんどん変化していき、早く届けること、早く出荷することを求められはじめた時期であり、館林の産地に引っ越すことを視野に入れ始めた。小山には縁もゆかりもありませんでしたが、館林に近いということと、新幹線をはじめ交通の便がいいところが決め手となりました。また、小山の網戸に3年間加工場を借りたことによってご縁ができ、本社を熊本から移すこととなりました」と、益子博美社長は語る。
母の日を含む5月の第2週の6日間は、小山南工業団地内にある自社倉庫「TIセンター」で、カーネーションをメインとしたフラワーギフトの出荷業務がおこなわれる。
3300坪という広大な敷地面積を誇る「TIセンター」には、5月になると、契約している生産農家などから10万株以上にも及ぶカーネーションが運び込まれる。
「ここには生産者の想いがこもった10万鉢のカーネーション等が集まってきます。けれど、その行先はすべて違う。もしかしたら、お母さんのために子どもたちがお金を出しあって買った花もあるかもしれないし、一つひとつ大切なドラマがある。そういう、誰かが誰かを思いやる気持ちを届けるのが私たちの大切なお仕事だと思っています」
母の日に贈るフラワーギフトの出荷業務は、商品の梱包や検品などの作業に携わりたい方を募り、毎年200人ほどの応募がある。
この仕事を楽しみに、毎年応募されている方も少なくないそうで、「年に1度、毎年お会いできる方も増えてきまして、本当にありがたいと思っています。自分たちが心を込めて発送した商品が、全国の10万人のお母さんの笑顔につながっているということに、誇りを持って働いている方々に、支えて頂いていると感じます」と感謝を述べている。
『花のギフト社』が持続した経営ができるのは、ネット通販に参入した時期が早かったことも要因のひとつといえる。
大手通販会社のAmazonが、書籍以外の商品を取り扱い始めた際に、いち早く登録申請し、販売権利を手に入れた。現在では、ネット通販を主とし、Amazonをはじめ、楽天などでも商品を取り扱っている。母の日に贈る特別なフラワーギフト以外の注文も、日本全国さまざまな場所から届くようになった。
しかし、ネット通販は、ワンクリックで簡単に注文が完了してしまうからこそ、問い合わせが多いことも事実。母の日の問い合わせは、1日400~500件にのぼることもあるそうだ。
「たとえば、『注文した後に、届け先を間違えてしまったことに気づいて連絡したのですが、対応していただけますか?』などの問い合わせが来ることもあるんです。当社のスタッフは、“自分がお客様の立場だったら”というのを常に念頭におきながら対応していく。問い合わせをされたお客様からは、リピートの注文をいただけることも多いですし、喜びの声をたくさんいただいております」
難しい要望に対しても、常にお客様の立場に立ち、できる限りの努力をしていく。それこそが『花のギフト社』の経営理念、“感動の花を世界に贈る” であり、ユーザーから支持される理由なのだろう。
また、商品の特徴として、真心を感じるものや、見ているだけで心が和むものが多いことも魅力のひとつといえる。猫や犬などにかたどられた動物のバスケットに、花や植物が添えられているものや、花とお菓子などが抱き合わせとなったセット商品など、さまざまなシーンに対応できる豊富なラインナップが強みでもある。
生産者の花にかける想い、お客様の特別な人へ贈り物を届けたいという想い、人が人を思う気持ちを大切にする『花のギフト社』。
大切な方へ、伝えたい想いに花を添えて、想いを届ける。
今年も母の日に、たくさんの想いをのせた花々を、一つひとつ心を込めて送り出していく。
株式会社 花のギフト社の店舗情報
【 本社 】
- 〒329-0214 栃木県小山市乙女2-20-23地図を見る
- TEL/0285-45-0023
FAX/0285-45-0049
【 TIセンター(加工場) 】
- 〒329-0216 栃木県小山市楢木293番10号地図を見る
- 10:00~17:00
- 定休日:365日営業
- 50台
- https://www.087gift.co.jp/