SANOMEDIA×さの百景 第21回 朝日森天満宮

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斎川 きよみ

みなさんはどんな時に神社にお参りしますか?

家内安全を願っての初詣はもちろん、安産祈願や合格祈願など、お願いごと=神社ではないでしょうか。

私も数年前、子どもたちの受験のときに佐野の氏神様である天神様(朝日森天満宮)にお参りしました。なにしろ、親としてはじめての受験です。自身が受験するなら猛勉強するところですが、子どもは親の思うようにはなりません。学問の神様といわれる菅原道真公を祀るお宮ですから藁をもすがる思いでした。

鳥居から山門まで150mほどの間に灯篭と梅の木が並んでいます。年末には蕾が膨らみはじめ、春まだ浅い2月末ごろに咲き始めます。約100本の梅が満開になった様は、まるで一幅の絵をみているような心持ちになります。

境内にはヒバ・エノキ・カヤ・クスノキなどの大木があり、見上げるとそれらの木々に見守られているようで、ざわざわと波うっていた心が落ち着いたことを今でもよく覚えています。

山門を過ぎると右手に緑青色の鈍い光を放つ「天神様のなで牛」が鎮座しています。牛の耳元でお願いごとをとなえながら一番気にかかる箇所をやさしくなでると、ご利益があると言われています。明晰な頭脳と強い心を願い、牛の頭と胸をやさしく沢山なでました。実は、境内には先代のなで牛もいます。参拝者をあたたかく見守ってくれていますので、是非探してなでてみてください。

境内の一番奥には、総ひのき造りの社殿があります。一番手前の拝殿で、住所・生年月日・フルネームを神様に告げ、心より手を合わせました。社殿の右側に絵馬が沢山あります。様々なお願いごとが書かれた中に、私の一枚も並べていただきました。

後日、合否結果の報告にお参りし、親としての受験が終わりました。

さて、次の合格祈願は、未だ見ぬ孫となりますでしょうか?