らーめん 一朗太

『並ばずに食べられる、また来たいラーメン店』を目指す
『佐野らーめん予備校』出身の『らーめん一朗太』は、卒業生ではじめて、人気ラーメン店から暖簾分けを受けた店だ。
雑味のない澄んだスープは、師である『らーめん大金』の魂を受け継ぐ味。鶏ガラをベースに、宗田節や香味野菜などで出汁をとり、あっさりとした中にも深いコクがある味わいが特徴。
人気メニューの『ちゃーしゅーめん』は、肉の旨味が堪能できる一品。花びらのように彩られた大判チャーシューは、柔らかさの中に程よい歯ごたえがあり、ジューシーな口当たりが老若男女から愛されている。


店主の宮川岳大さんの前職はなんと自動車関連の技術者。異業種からの転身だった。飲食業に興味をもった理由を尋ねると、「前職で、仕上がった車を見て喜んでくださるお客様をみているうちに、自分がつくったものでお客様を喜ばせたいという気持ちが強くなっていきました。そんなとき、広告で『佐野らーめん予備校』の存在を知り、佐野ラーメンはもともと好きでよく食べていたので、そのノウハウを教えてもらえるのなら学んでみたいと、入塾を決意しました」と教えてくれた。
さらに、師である『らーめん大金』との出会いについて伺うと、「『佐野らーめん予備校』に入る前から、おぐら屋さんや大金さんの味が好きで、足繁く通っていました。店を持つなら、自分の好きな味を提供したいと思い、予備校の調理室で試行錯誤を重ねていましたが、飲食業の経験もないことから、かなり苦戦していました。そこで、予備校を卒業したら修業をさせていただきたいと申し出ました」
宮川さんの熱意により、特例として『らーめん大金』での修業が許されることになったという。「大金さんでは、見るものすべてが勉強になり、修業させていただいたことに感謝しかありません。味についても、さまざまな知恵とアドバイスをいただき、今に至っています。お客様に『美味しかった』とお褒めの言葉をいただく度に、今後もこの味を守っていこうと、より一層力が入ります」と語ってくれた。


店舗名の『一朗太』は宮川さんの学生時代のあだ名だという。「お客様にあだ名で呼んでいただけるような、身近で愛着のある場所になってほしいという願いを込めて名付けました」と微笑んだ。

「地域の方々にとって、『並ばずに食べられる、また来たい店』を目指していきたいと思っています」と、今後の抱負を語る宮川さん。その瞳には、潔さと揺るぎない覚悟が滲んでいた。
らーめん 一朗太の店舗情報
- 〒327-0843 栃木県佐野市堀米町612-17地図を見る
- TEL/0283-86-7979
- 11:30~14:30、17:00~20:00
※材料がなくなり次第、営業終了となります - 定休日:水曜
- 10台
