【閉店】らーめん千里

【閉店】らーめん千里

独創性の高いラーメンでお気に入りの一品を

間々田駅から南西の方角へ約2km、国道4号線沿いに店を構える『らーめん千里』。2015年の創業以来、地元の人々を中心に愛され続けてきた。

店主の根岸大介さんは元プロボクサー。高校の時にはじめたボクシングで、オリンピック日本代表候補に選出された経歴を持つ。その後プロ入りを果たし、ウェルター級のA級ボクサーとして活躍していたが、怪我で引退を決意。27歳の時に料理の道を志した。

ボクサーと料理人という2つの道が交差した経緯を尋ねると、「中学2年の時に、母が病気で倒れたのがきっかけで、自分でごはんをつくっていたんです。だから料理は意外と身近な存在でした」と語る。料理をはじめたときのエピソードについて、「料理をしようとして火をつけていたのに、それをすっかり忘れてテレビに見入ってしまったら、家が火事になったことがありました」と笑い、飾らない人柄をにじませた。

一番人気の『醤油らーめん』は、佐野ラーメンをリスペクトしてつくられた。小さい頃から佐野ラーメンが好きで、足繁く通っていたという根岸さん。好きだった店の味を再現したいと、何度も試行錯誤を重ねて、この味にたどり着いた。
昆布の旨味が口いっぱいに広がるまろやかなスープは、北海道産の高級昆布を使用。中太ちぢれ麺との相性も良く、和風出汁の上品で深みのある味わいが、世代を超えて愛される理由。

10時間以上も煮込んでつくられる千里の自家製チャーシューは、常連客の方からも人気が高く、テイクアウトして帰る方も多いとか。凝縮された肉の旨味と、舌でほどけるほどやわらかい食感がたまらない。

「千里のチャーシューができあがったのは母のおかげです。病床に臥していたのに、弱火でコトコト、何時間も煮込んで作ってくれた肉料理がやわらかくておいしかった。そのことにヒントを得て、10時間かけて煮込むことを思いつきました」と根岸さん。

醤油や味噌などのベーシックな味はもちろん、創作メニューが豊富なのも魅力のひとつ。なかでも『魚介らーめん』は、常連客の方に特に人気があるメニュー。コクのある白湯スープに、2種類の魚粉をブレンドした、魚介ならではの旨味が病みつきになる一品。パンチの効いた濃厚な味わいが特徴で、これを目当てに足を運ぶ方も少なくない。

新メニューも続々と登場しており、楽しいことが大好きという根岸さんが特におすすめするのが『アタオカデカ盛り味噌らーめん』。予約制にはなるが、土鍋にはいった10人前の特製味噌らーめんを制限時間内で食べきれば、料金が無料になるというチャレンジメニュー。山高に盛られた自家製チャーシューやパーコー、餃子などが、来たる挑戦者を待っている。

終始楽しそうに接客をする根岸さん。訪れた人々も友人に会いに来たかのような和やかさをみせる。 『地域を愛し、地域に愛されるお店にしたい』という根岸さんの想いが伝わる接客が、店の雰囲気につながっているのだろう。

選ぶ味の種類によってまったく違う表情を見せる千里のラーメン。いつもと違う味を楽しみたいと考えている方には特におすすめ。独創性の高いメニューのなかから、お気に入りの一品を探しに訪れてみては。

らーめん千里の店舗情報

  • 〒323-0807 栃木県小山市乙女876-1地図を見る
  • 0285-41-0099
  • 平日/11:00~15:00(L.O. 14:45)、18:00~21:00(L.O. 20:45)
    土日祝/11:00~15:00(L.O. 14:45)、17:00~21:00(L.O. 20:45)
    ※売り切れ次第終了
  • 定休日:水曜(祝日の場合は営業)※臨時休業有
  • 13台
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