一乃胡

一乃胡

老舗の味を継承しつつ日々進化し、
ここにしかない味わいを目指して

伝統の佐野ラーメンスープに白ごまペーストを溶かし込んだこの店オリジナルの「ごまらーめん」。白い見た目が一瞬豚骨を想起させ、コッテリ系かと構えさせるが、口に運べば香り高いごまのコクが優しく包み込む上品なあっさりスープだ。

「自分の店を出したい」と早くから独立精神旺盛だった店主の島田さん。やがて食に興味を持ち、都内の寿司店勤務を経て、生まれ育った佐野で「やっぱラーメンだ!」と決意。7年間、老舗「おぐら屋」で修業する。

いざ自分の店を出すとなったとき、他の店にはないここだけでしか食べられないラーメンが作りたいと思った。それが看板メニューの「ごまらーめん」。
おぐら屋の冷やしラーメンはごま風味。そこで使っていた白ごまペーストにヒントを得て、佐野ラーメンのスープがベースにありつつも白ごまの風味を効かせたラーメンを考案。
店名にも「胡麻(ごま)」の「胡」という字を掲げた。
この字が「えびす」とも読むことからビールの銘柄は「YEBISU」に統一。チャーシューめんは分厚く切ったチャーシューを麺が見えないほど盛りに盛り、餃子はおぐら屋系のモチモチ餃子を「やりすぎじゃ?」と突っ込まれるほどに大きくしてある。さらには、5種類のトッピングが一度に楽しめる「特製トッピングらーめん」も登場し、見た目のインパクトには事欠かない。

ボリューム満点の「特製トッピングらーめん」は、煮豚バラ・低温調理ロース・吊し焼きという3種類の異なる工程で作ったチャーシューと、那須御養卵を使用した半熟味玉、肉厚ふわとろな皮が魅力のワンタンが並べられた、美味しいとこどりの御馳走らーめん。
鶏ガラや野菜から出汁をとった、どこか懐かしさを感じつつも、しっかりとしたコクを味わえるスープが、5種類のトッピングの旨味をさらに引き立てる。

店名の『一乃胡』には、『一』らーめんのこと、ひとつのことに、『乃』弓矢のように真っ直ぐ、『胡』胡麻の胡と恵比寿様のエビスという意味が込められており、ラーメンづくりに愚直に取り組んできた真摯な姿がそこに投影されていた。

RAMEN DATA/ごまらーめん

【 麺 】
粉から打つ自家製中太ちぢれ麺。生地作りは季節、温度によって水量を調整。製麺後は体重をかけてよく揉み込み、ちぢれ麺に仕上げている。

【 スープ 】
鶏ガラと野菜からダシをとる黄金色に透き通ったスープ。濁らないよう弱火でじっくりと煮込む。

【 チャーシュー 】
バラ肉をスープと一緒にじっくり煮込み、特製醤油につけ込む。「ちゃーしゅーめん」にはこのチャーシューの他、脂身の少ない肩ロースのチャーシューものる。

【 ごまペースト 】
白ごまをベースにごま油他をブレンドしたオリジナル。

一乃胡(いちのえびす)