足利サンフィールドマウンテンバイクパーク

足利サンフィールドマウンテンバイクパーク

森の心地よさと疾走感が味わえる場所

日本三大・関東最古の毘沙門天として有名な、大岩山毘沙門天のある大岩山。そのふもとに建てられた最勝寺本坊から北に350m程。すり鉢状の地形を生かし、マウンテンバイクの常設パークとして、アスレチック跡地を改装してつくりあげたのが『足利サンフィールドマウンテンバイクパーク』だ。

この場所にはもともと『サンフィールドアスレチック』があったが、老朽化に伴い、2013年に閉鎖となった。その跡地を利用して、マウンテンバイク愛好家が集った足利MTB里山会と三重地区観光協会、そして足利市の3者が手を取りあい、足利市初のマウンテンバイク専用パークとして生まれ変わった。

サンフィールドアスレチック跡地にマウンテンバイクパークを建設するにあたり、幾度も協議を重ね、長きにわたってパークの必要性を唱え続けたのが代表の近持一男さんだ。2015年にようやくその熱意が認められ、常設パークの着工が決まった。かつての自転車仲間たちとともに喜びを分かち合い、ツルハシとスコップを手に、手作業によるコース整備を開始した。

近持さんは、「走っていて気持ちいい、楽しいというレイアウトにたどり着くまでには、かなりの時間を要しました」と語る。7年目を迎えた今もコースは改良中だそうで、スピーディーかつテクニカルでありながらも危険性の少ない、より自然に近いコース作りを目指す。現在は色分けされた3コースが用意されており、分岐を含めると5種類のコースが楽しめる。

赤と黄色のラインが引かれたStage1は、アドベンチャー要素を含む内容で、登りセクションや川を渡る体験ができる。緑のラインのStage2は、タイトコーナーの連続から登りセクションで仕上がったテクニカルなコースとなっている。青のラインのStage3は最もテクニカルなコースで、ドロップとタイトターンコーナーがある難易度の高いコース。いずれも自然の起伏をうまく利用しており、実力や目的にあわせてチャレンジできる。

あるがままの地形を活用し、手作業でコース整備を重ねてきた、足利サンフィールドマウンテンバイクパーク。アグレッシブなコース展開がプロライダーからも支持されており、2022年のエンデューロナショナルシリーズ(ENS)開幕戦に内嶋亮選手からオファーがあり、開催の地に選ばれたことで、日本全国にその名を轟かせることとなった。
ENS開幕後、来場者数・会員登録者数はともに増えており、この場所から自転車を愛する人々の輪が広がりつつある。

ENSの他にも、年に2回程『CHIY CUP』という120名前後のレーサーがタイムを競う本格的な大会を実施しており、日本のトップライダーたちも参戦するので、いつもとは違った高揚感が味わえる。

2015年のオープンからこれまでの軌跡について伺うと、近持さんは「僕一人ではここまでたどり着けなかったと思います。スタッフ、地域の皆さん、トップレーサーからのご協力、いろんな人から背中を押されて、励まされて、今ここに立てています。何歳までできるかわからないですが、できるかぎりやっていきたいと思っています」と想いを口にした。

足利サンフィールドマウンテンバイクパークと提携を結ぶ、今福町にある『Bicycle Shop RINGOKAN(輪娯館)』では、自転車やプロテクターなどのレンタルも行っている。パーク内を安全に走行できる体験セットなどのアドバイスをもらえるので、ぜひ訪れてみてほしい。
また、パーク内の走行に不安のある方は、予約制ではあるが、近持さんはじめスタッフのマンツーマン指導が受けられるため、初めての方でも安心して楽しめる。
実際に自転車にまたがって、森の心地よさや爽快な疾走感を楽しんでみてはいかがだろうか。

足利サンフィールドマウンテンバイクパークの店舗情報

  • 〒326-0841 栃木県足利市大岩町391地図を見る
  • 0284-21-6720(担当:輪娯館 田野)
  • 土曜・日曜/10:00~17:00
    ※冬季16:00まで
  • 定休日:月曜~金曜
    ※平日の利用に関しては、『Bicycle Shop RINGOKAN(輪娯館)』にお問い合わせください。
  • https://sunfieldmtbpark.com/top/

Bicycle Shop RINGOKAN(輪娯館)の店舗情報