佐野観賞魚株式会社

佐野観賞魚株式会社

40年以上、観賞魚の流通を支える確かな技術と管理

免鳥町にある『佐野観賞魚株式会社』は、観賞魚の卸業として40年以上の歴史を誇る老舗。館内には、大小さまざまな水槽が並べられ、取り扱う魚はおよそ30~40種類にのぼる。現在は卸売を専門としているため、個人向けの販売はおこなっていないが、丁寧に管理された水槽は、まるで小さな水族館のよう。水質管理や水温などは計算し尽くされ、魚たちが健やかに育つための環境が整えられている。

専務の安良岡恵輔さんに創業について尋ねると、「祖父が金魚の行商をしていたことが創業のきっかけだったと聞いています。日本で金魚の三大産地といわれる、愛知県弥富市の金魚に出会い、その品質の良さに惹かれて、40年以上仕入れを続けています」と語る。
現在は、関東から東北にかけてのホームセンターやペットショップへの出荷が中心で、カンセキ、ジョイフル本田、セキチュー、ペッツワンなどが主な取引先となっている。

『佐野観賞魚株式会社』で取り扱う魚の中でも、金魚は長年力を入れてきた分野のひとつ。定番品種の品質には特にこだわっており、その背景には積み重ねてきた技術と経験がある。安良岡さんは、金魚の歴史についてもこう教えてくれた。

「金魚は中国に生息していたフナの一種が突然変異して生まれたといわれています。10世紀頃、中国の人々がその赤いフナを池で飼育・繁殖させたことがはじまりだそうです。日本に伝わったのは室町時代で、江戸時代には金魚すくいの文化が定着していたといわれています。それから時代とともにどんどん品種改良が進み、現在では数百種類以上の金魚が存在しています」

館内の水槽には、デメキンやランチュウなどの人気の高い定番金魚から、めずらしい熱帯魚まで、たくさんの魚たちが元気に泳ぎ回る。
安良岡さんに、飼育するうえで大切にしていることを尋ねると、「水質の維持が一番大切です。魚は繊細で環境に左右されやすい一面があるので、水温調節や酸素量などには常に気を配っています」と語るその姿に、40年以上続く実績が見て取れた。

最寄りのホームセンターに足を運べば、ここで育った観賞魚たちに出会えるかもしれない。猛暑が続くこの季節、涼を運んでくれる魚たちに癒されてみてはいかがだろうか。

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