有限会社 小池経編染工所

有限会社 小池経編染工所

繊維のスペシャリストが放つ、極上の肌触り

足利市にある小池経編染工所は藍染めなどの染色業として1907年に産声をあげた。114年という歴史と伝統を受け継ぎ、現在は4代目の小池隆さんが舵を取る。

繊維を用いた製品がことごとく海外生産に頼りきりとなってしまった現状を憂いた小池さんは、染色業だけでなく、自社の商品開発にも力を入れはじめた。染色業にとって繊維は命の基盤。肌に直接触れる繊維のことを研究し続けてきた小池経編染工所は、長年培ってきた技術を活かして、“触れていて肌が心地良いいと感じる”寝具類の開発に着手した。

試行錯誤を重ね、いくつもの改良を加えたのち、包み込まれるような安心感とうっとりするような肌触りを実現したパジャマが完成した。その後小池さんは、さらなる挑戦を思いつく。

「着心地のいいパジャマを開発してしまったら、寝るときだけ身につけるのではもったいないと思うようになったんです。もっと長い時間、この着心地を体感できる方法はないかと探していたら、Tシャツの開発を思いついたんです」と語る。

『Bimy』と名付けられたこのTシャツは、肌触りや着心地のよさ、清潔感やシルエットに至るまで、絶妙なバランスで構成されている。「着心地がまさに美味」という小池さんのひとことからこの名が付いた。試行錯誤を繰り返した末に、毎日着ても飽きがこない、極上の1枚が完成した。

「肌をいたわりながらリラックスできる生地として思いついたのが絹だったんです」と小池さんは言う。しかし、毎日洗濯ができるような生地に仕上げたいとの想いから、人造絹糸(JINKEN)を使用することにした。
JINKENとは天然の絹糸を真似てつくった化学繊維のことで、レーヨンのことを指す。肌触りは絹に近いので、しっとりとやわらかい。まさに美味だ。

着心地の良さを追求した結果、肌に直接触れる裏面にだけレーヨンを使用することにした。しかし、レーヨンは水に弱いという特性がある。それをカバーするために、表面には綿とポリエステルを使用し、毎日の洗濯にも耐えられるように加工を施した。

着たときの“落ち感”も馴染みがよく見えるよう、計算して作られているので、着痩せ効果も期待できる。シルエットが美しい上に着心地の良さも体感できる、優れた機能性をもつ1枚となった。

また、小池経編染工所では、首に負担をかけずに快眠をもたらす『首枕』の商品開発も行っており、2009年の発売以降、多くの人々に愛される、ロングヒット商品となっている。

スマホ首と言われるストレートネック対策に効果的な首枕。
枕を巻くことによって高さを調整することができるので、理想とされる、立っている姿勢に近い首の曲線を保つことができる。自分にあった高さを見つけて、安定した睡眠姿勢を作り出すことが可能だ。

首枕を使用することで、背骨や首への負担が減り、快眠を促す効果が期待できるという。

小池さんは開発時、まるめて置かれていたおしぼりからヒントを得て、高さが自由に変えられる『首枕』を思いついた。
日常の小さな発見や気づきが、新商品開発につながることもあるという。

常に独自の視点から、個性あふれる商品開発に取り組んでいる小池経編染工所。繊維のことを知り尽くしたスペシャリストが考える、極上の肌触りをもつ商品の数々。
その触り心地や使いやすさにこだわったラインナップを、ぜひ一度手に取って感じていただきたい。

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