吉田商店本店

吉田商店本店

厳選素材を使った独創性の高いラーメンが魅力

小山市立中央図書館から北へ700m程、通りから一本中に入った住宅街に佇む『吉田商店本店』。2011年に創業し、今の場所に移転してから5年が過ぎた。

「実家がもともと小料理屋をやっていたので、自然と料理の道の方へと進んでいきました」と語る店主の吉田修二さん。ラーメン屋をはじめたいと思ったのは、とあるテレビ番組のドキュメンタリーがきっかけだった。「当時流行っていた番組で、一杯のラーメンをつくるのに、あんなに必死で、魂をかけて作らないとラーメンはできないのかと、衝撃が走って。それを見ていたら自分もラーメンを作りたくなってはじめました」と、本店を立ち上げた経緯を教えてくれた。

これまで、『大つけ麺博』や『中華蕎麦とみ田 presents 最強ラーメン祭』などの数々のラーメンイベントに出店してきた本店。市内の常連客はもちろん、他県から足を運ぶ方も多く、昼時になると長蛇の列ができる。

取り扱う素材にもこだわりがあり、麺は栃木のブランド麺といわれる磯屋商店の特注麺を使用している。

素材の持つ旨さを引き出す、繊細な味わいが魅力の本店に、期待の新メニューが登場した。新潟県燕市発祥の伝統的なラーメンにインスパイアされて生まれたという『新潟燕三条系背脂煮干中華そば』。煮干の出汁香る、あっさり醤油ベースのスープに、背脂の甘さと玉ねぎのシャキシャキ感が溶け合う、珠玉の一品。濃厚な魚介の旨味にほんのり甘い口あたりの背脂が織りなすハーモニーに、登場以来リピーターが後を絶たないという。

つけ麺に定評のある本店だが、夏に向けてさらにおすすめしたいのが『カラシビ担々つけ麺(トロコリ肉トッピング)』。『大つけ麺博』に出店した際に考案されたメニューで、担々麺のようなつけ麺をイメージし、試行錯誤の末に完成したという。刺激的な辛さのつけダレが特徴で、辛いなかにも濃厚な旨味が広がる。山椒・胡麻ラー油・一味唐辛子・芝麻醤・すりごまなどが入った担々つけダレに、モチモチの太麺が絶妙に絡み合う。
ここでしか食べられない味わいで、一度食べたら病みつきになること請け合い。豚のバラ先軟骨をこっくりと煮込んだトロコリ肉をトッピングすれば夏バテにも効果的。
辛い物を愛してやまない方にはぜひとも味わっていただきたい一品だ。

「創業以来10年以上もやってこられたのは、ここに来てくれるお客さんと、塚原さんがいてくれたから」と感謝の言葉を口にする吉田さん。いるだけで空気が和むと常連客から愛されるスタッフの塚原初枝さんは「最初、店長さんがイケメンで良かったなと思っていたら、仕事の上ではほんとに厳しい人で。だからこれは一週間もてばいい方かなと思っていたのに、気がついたら10年以上一緒に仕事してます」と笑った。

愚直なまでにラーメンと向き合う店主がたどり着いた、ここでしか出せない味。こだわり抜いた素材を使った独創性の高いラーメンと、アットホームな雰囲気にぜひ癒されてみてはいかがだろうか。

吉田商店本店の店舗情報

  • 〒323-0807 栃木県小山市城東5丁目10-17地図を見る
  • 0285-23-5621
  • 11:00~14:30
  • 定休日:月曜、第3火曜(祝日の場合は翌日)
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