広東

広東

夫婦で築いた、約半世紀もの間愛されるお店

佐野東高校の前の通りを南に進み、少し路地に入ったところに店を構える『広東』。
昭和45年創業の本店は、長く地域の方々に愛される。

店主の飯塚武夫さんは、中華料理店で18歳から修業を始めた。御年80歳を迎えた今も現役で麺打ちや餃子の皮づくりを行う。奥さんの光子さんは、それまで他業種で働いており、広東の開店時に初めて料理の道に足を踏み入れた。
「当時はラーメンづくりも餃子づくりも、一から。辛くて涙が止まらなかった。でも今では1度に200個もの餃子を包んでいます」と語る光子さん。武夫さんの料理をする姿から見て学び、現在は皆に愛される品々を作る。

「子どもの頃から通ってくれた子が、自分の子どもを連れてきたりする。そういったお客さんとの交流がお店を続ける楽しみです」と話す光子さん。夫妻のチャーミングな人柄が理由で、地元の人は足を運ぶのだろう。

店名の由来にもなっている“広東メン”は人気メニューの1つだ。
白菜、人参、キャベツ、たけのこ、いんげん、しいたけ、コーン、ナルト、ちくわと種類豊富な具材の食感が楽しめる。麺は武夫さんが手打ちで作るちぢれ麺。夏は細め、冬は太めと打ち分ける。豚ガラ、鶏ガラ、魚介、野菜とたっぷりの食材から出汁をとったトロトロのあんかけスープは、サッパリしたしょうゆ味。あんかけスープが麺とよく絡み、最後まで熱々のまま食べられるのも嬉しいポイントだ。

外はパリパリ、中はフワフワな餃子もおすすめメニューだ。
具材にはキャベツ、白菜、ニラ、にんにく、ひき肉、やまといもが使われている。「特に餃子の肝となるキャベツには強いこだわりがあり、柔らかくて甘い千葉県産を選んでいます」と光子さんは言う。その言葉通り、口に入れると野菜の優しい甘さとひき肉のジューシーな旨味が広がる。食感にはやまといもが一役買っており、ふんわりとまとまりがある食感が楽しめる。

約半世紀の間、地域の方々を魅了する広東。
ぜひ訪れてみて、愛され続ける理由を確かめてみてはいかがだろうか。

広東の店舗情報

  • 〒327-0837 栃木県佐野市植野町1963-2地図を見る
  • 0283-23-1575
  • 11:00~14:30、17:00~19:30
  • 定休日:第4水曜、木曜
  • 10台