絹屋

鶏ガラ・豚ガラの旨味が
溶け込んだ臭みのない
スープが絶妙

佐野厄除大師から程近い、蔵を彷彿とさせる外観が目印の『絹屋』。1980年の創業から40年もの間、多くの人々に愛され続けている。店名は先代の女性店主の名前に由来しており、現在は2代目店主、土澤英雄さんが先代の味を受け継いでいる。伝統の佐野らーめんを守りつつ、試行錯誤を繰り返しながら、絹屋の味をさらに進化させてきた。

香味野菜を一切使用せず、鶏ガラと豚ガラ（ゲンコツ）だけでつくる、臭みを一切感じない澄んだスープが特徴。土澤さんは研究を重ね、動物の臭みが一切でない調理法をあみだした。

鶏と豚の旨味がたっぷりと溶け込んだスープに、新潟の醤油問屋から取り寄せているという、農林水産大臣賞を受賞した最高級品質の醤油を使用した醤油らーめんは上品で豊かな味わいが人気の一品。

創業以来、青竹手打ちにこだわった製法で丹念に作られた麺はモチモチとした食感で、手打ちならではのコシのある麺が旨味とコクのあるスープと絡み、絶妙なおいしさを奏でる。

土澤さんはできるだけ地元でとれた材料を使いたいと地産地消にも力を入れ、佐野市内で採れた香り豊かな小麦粉を使用している。

店主の人柄に惹かれる常連客は多く、店内はいつも賑わいを見せる。「佐野らーめんは醤油が王道ですが、塩も味噌も食べてみたいという声がお客様から多く上がりまして、『にこいちラーメン』というのをはじめました」と土澤さん。お客様の声から生まれたにこいちラーメンは、醤油・塩・味噌の3種類のスープから2種類の味を選び、同時に楽しむことができる贅沢な一品。京都の白味噌を使用した味噌ラーメンと、鶏と豚の旨味が堪能できる塩ラーメンはともに絶品。その他サイドメニューも充実している。

創業から40年、『手作り』と『素材』にこだわった絹屋で、おいしい佐野らーめんを堪能してみてはいかがだろうか。

RAMEN DATA／ラーメン

【スープ】
香味野菜を使用せず、鶏ガラとゲンコツだけでつくる臭みのないスープ

【チャーシュー】
豚バラ肉を使用、トロトロ食感のやわらかチャーシュー

【麺】
青竹手打ちで丹念に作られた麺でモチモチ食感がクセになる

絹屋