カタツムリ ラボ

地元旬をゆっくり味わいたいフレンチベースのカジュアルレストラン

店名の由来はスローフード協会のロゴでもあるカタツムリ。効率重視の「ファストフード」に対する危機感から80年代のイタリアで生まれたこのムーブメントは、世界中の食がファストフードによって没個性かつ画一化されかけている風潮に警鐘をならし、その土地の伝統的な食文化や食材を見直そう…もっとゆっくり食べて、生きよう、というスローライフ運動にまで発展した。

店主の佐藤さんは九州・大分から上京後、約25年ほど都内フレンチレストラン数店で修行。そのとき出会った奥様の地元がこの佐野だった。この春、小学校へ上がるお嬢さんの誕生とともに、ご夫婦のワークライフバランスを再考する中で佐野への移住を決め、2年前、まちなか活性ビルのチャレンジショップでスタート。技術と経験に裏打ちされつつも、新しくて美しい、それでいて「なにを食べても全部おいしい！」という口コミはじわじわと広がり、あっという間に知る人ぞ知る人気店となった。

現在の店舗に移ったのは昨年11月。駅前という立地もあり、足利や栃木、小山からもお客様が足しげく通う。地元の食材、旬の食材を見直すスローフードの考えになぞり、そのとき一番おいしい野菜が何十種類も使われたカジュアルフレンチのランチプレートは「ちょっとずついろんなものを食べたい」女子欲求を満たしつつも、全部いただくと男子も満腹であろう充実ぶり。セットのスープもディナー仕様の本格派で、ランチタイムにいただけるのはかなりうれしい。

「できればゆっくりと味わっていただけるときに来てほしいんです。早く出して！と言われても夫婦２人でやってますし、そんな急いで食べていただく店でもないのかなぁと」…効率重視、回転重視の世界とは、相異する志向の哲学を持つ店がこの街にも誕生してくれた。

カタツムリ ラボ

​​​​​​​※予約状況により席が埋まることも。 来店前に電話確認を。