GOURMET, SANOMEDIA ラーメンファイル, 過去の特集

いつでも「美味しい」を考え、目指して行くのが、大和の味。

ラーメン店という暖簾を掲げることだけであれば、どの街であってもそれは簡単なこと。けれども、地元に美味しいと愛され続けていくことに重きを置くのなら、この街には挑戦のしがいのある難しさが存在すると思う。約200店舗以上のラーメン店がこの小さな街に存在する今の時代。この日に訪れた若く新しい可能性が宿る「その一杯」には、しなやかな考えと芯のある思いが共存するように感じることができた。


佐野市北茂呂町、「佐野 青竹手打ちラーメン 大和」。暖簾を掲げて間もないこの場所には、美味しい味を提供することに打ち込む姿。真摯に語る言葉からは誠実なこだわりを感じる「この街で自分の暖簾を掲げましたが、これからの数年が最も重要だと思っています。店を持っただけではダメで、継続して美味しいラーメンを提供していけるお店にしていくことが、今の目標。そしてやっぱり、地元の人たちに愛される店になっていきたですね。」その真剣な眼差しの中には「自分の一杯」への自信と愛情が豊かに秘められている。「経験の少ない今はまだ、語ることなんて何もない。だからこそ、繰り返される同じ工程を同じように行い、自分の美味しい味を継続していくことを大切にしていきたい。そして、発見と体験をしながら美味しい変化をしていけるような努力をしていきたいです。」運ばれてくる「大和の一杯」に注がれた琥珀色したスープのように、若き意志は程よく澄んでいる。

人々が持つ舌は十人十色。逃げたくないと思う、歩み出した確かな己の道。

歩み出した今という時間の中に身を置きながら、その先にある自分の描く道すじ。「佐野ラーメン」という枠の中で店主は自分の腕と感性をこれからも磨いていく「10人が食べたら10人に美味しいと思ってもらいたい。好みの問題と逃げたくはないんですよね。今もそれを目指しているし、これからもそう思って自分の味を作っていきたい。だから柔軟に美味しい進化と変化を加えていきたい。」今と未来に対する素直な思いを教えてくれた。

この街に訪れた新しい期待はこれから、どんな風を吹き込んでくれるのだろうか。訪れる人を選ぶ事のない心地良い接客と心配りが寄り添うこの場所が、いつか誰かの懐かしい味となる日まで「大和の味」はこの街と歩み続けていく。


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手打ちラーメン

【 麺 】
青竹手打ち麺はコシのある食感に小麦の風味。
【 チャーシュー 】
厚めで美味しい旨味、国産豚を使用したバラ肉。
【 スープ 】
「創業天明七年にほんいち醤油」を使用した澄んだスープは丸みのある口当たり。



佐野 青竹手打ちラーメン 大和

佐野市北茂呂町1-5-2
0283-55-4584
11:00~14:00、17:00~20:00(土・日・祝日は通し営業)
定休日:月曜日
まだ暖簾の新しい手作りラーメンと手作り餃子の店「大和」。明るく出迎えてくれる広い店内には座敷も完備。家族みんなで「美味しい味」を楽しめる街の新しいラーメン店。

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