Vol.2 佐野市と東京大学(Cedep)の取り組み
子どもたちには、年齢にかかわらず自立性や自主性が存在する。
それを研究しているのが東京大学の『発達保育実践政策学センター』通称Cedep(セデップ)。子どもの成長を支える環境に着目して研究をすすめている組織である。
子育てや保育、幼児教育に関して先進的な取り組みを行っている佐野市を提携先に選出し、昨年の6月に協定を結んだ。Cedepとの提携は、文京区・渋谷区・金沢市に続いて、全国で4番目となる。佐野市の幼児教育の質が高いことを示唆している結果となった。
Cedepからの後援を受け、呑竜幼稚園では11月20日に、初の試みとなるオンラインでの公開保育を行うという。
新型コロナウィルスの感染症対策から、講演会等が行えない現状を打破するために、オンラインで配信する公開保育に踏み切った。5歳児の子どもたちには、それぞれどんな自主性が存在しているのか。それらを考察していくことで、よりよい環境づくりにつながる足掛かりとなるだろう。
※公開保育は一般公開するので、興味がある乳幼児教育の関係者や保護者の方は下記より申込が可能。
〈オンライン公開保育 in 認定こども園呑龍幼稚園 申込フォーム〉
https://forms.gle/yzyqgCEn3JevCEaf9
新型ウィルスや異常気象の影響で混沌とした空気が漂う昨今。こんな時代を生き抜く力を育むために、今何が必要なのかを見つめるいい機会になりそうだ。
佐野市と東京大学(Cedep)との共同研究はまだ始まったばかり。全国に先駆けて様々な取り組みを行うことで、佐野市の幼児教育はさらにいいものになると小林理事長は確信している様子だった。
プロフィール
小林 研介
(こばやし けんすけ)
- 呑竜幼稚園 理事長・園長
- 佐野市幼稚園連合会 会長
- 栃木県仏教保育協会 会長
- 佐野日本大学短期大学 教授
- 佐野市サッカー協会 副会長
- 私立幼稚園経営者懇談会 副会長