Vol.3 コロナ禍を乗り越えて
今年を振り返ってみると、やはり新型コロナウイルスの話になってしまう。
どの業界も同様に大変だったとは思うが、小さな子供を預かる幼児教育の現場でも神経をすり減らす毎日だったとのこと。日々の送迎やカリキュラムも新しい様式へと変化し、保育参観や運動会、発表会などのイベントも自粛の流れとなった。
子供たちや先生たちは頑張っている姿を見て欲しいし、保護者やご家族はもちろん見たい。中止するのは簡単だが、この想いを少しでもくみ取れるよう何度も協議を重ね、細心の注意を払いながら可能な範囲の中で最大限できることを実施している。
先生たちの研修も、従来のように地域ごとに複数の園の先生が集まって行うことはできない。
研修を中止してしまうのも簡単。でも、子供たちにもっと良い環境や遊び、学びを与えるためにも先生たちのレベルアップを図る研修は続ける必要がある。
そこで栃木県幼稚園連合会では、各園ごとに研修を行ってもらい、そのレポートを集約した冊子を配布することで、多くの情報を共有し、栃木県全体の底上げとなるよう活動を行っている。
佐野市でも、先日の東京大学(Cedep)から後援を受けて実施したオンライン公開保育の視聴者は200名を超え、幼児教育への関心の高さが実感できた様子。
来年も東京大学(Cedep)との共同研究などの様々な取り組みを行い、佐野市の園全体のレベルアップを図っていきたいと、熱い想いを語った。
プロフィール
小林 研介
(こばやし けんすけ)
- 呑竜幼稚園 理事長・園長
- 佐野市幼稚園連合会 会長
- 栃木県仏教保育協会 会長
- 佐野日本大学短期大学 教授
- 佐野市サッカー協会 副会長
- 私立幼稚園経営者懇談会 副会長