SANOMEDIA×さの百景 第7回 「大日さま」を歩く

SANOMEDIA×さの百景 第7回 「大日さま」を歩く

今回、「さの百景」は国宝、鑁阿寺へ。
足利市民の皆さんには「大日さま」と親しまれる場所。
開創 鎌倉時代、御本尊が大日如来、だから、「足利の大日さま」と呼ばれているんですね。

楼門(山門)に至るまでには趣きのあるお店が建ち並んで、流石お洒落な街あしかがと思わずにはいられません。風情ある石畳、落ち葉一つなく綺麗に掃除されているのは、界隈でお店を営む方々のおかげなのでしょう。清々しい気持ちで太鼓橋を渡ったのは、私だけではないと思います。四方がお堀で囲まれて、綺麗な水には優雅に鯉が泳ぎ、水面には鴨も泳いで出迎えてくれているようでした。

お天気に恵まれたこの日、境内では校外学習の小学生や、一般の観光客も数多く参拝に来られていました。その中には「あれ、あしかがしゅうまいやて~♡」「おいし~んかなぁ?!」「食べよ、食べよ~」・・・私には久々に聞く心地よい女の子達の関西弁に「あんたら、まだ山門くぐったばっかりやっちゅ~ねん。」と心の声でツッコミを入れながら、青空のもと参道を歩き本堂でお参りさせていただきました。本堂の軒を見上げると材木を交差させて組み込んだ細工の見事なこと、太平記館で貰った資料によると、この軒を支える組物が、中国から伝わった寺院建築様式の一つである「禅宗様」(ぜんしゅうよう)の特徴で「詰組」(つめぐみ)とある。国宝に指定される所以がこんな所にも垣間見られます。

鑁阿寺境内にはほかにも、国の重要文化財の「鐘楼」(しょうろう)「経堂」(きょうどう)があり、また「東門」「西門」「楼門」(ろうもん)「多宝塔」(たほうとう)「御霊屋」(おたまや)「太鼓橋」(たいこばし)は県指定の建造物とされているそうです。

また本堂の左手には市の天然記念物の大銀杏(おおいちょう)、幹の周囲が9m、高さが約30mもの大木で、とちぎ名木百選にも選ばれていて縁結びの御神木とされているそうです。なんと樹齢六百年。きっとこの御神木の袂で多くのカップルが生まれたんでしょうねぇ~。もっぱら私の場合は焼いた銀杏をあてに焼酎とか・・・。銀杏の入った茶碗蒸しとか・・・。スンマセン。
ともあれ文化財いっぱいの「大日さま」を訪れた今日一日、清々しい気分にさせていただいたことに感謝。足利にはまだまだいい所がたくさんありそうですね~
それではまた。

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