正田茶房 欒(まどか)

正田茶房 欒(まどか)

心ほどける和の時間

2023年2月、館林市美園町にオープンした『正田茶房 欒(まどか)』は、150年の歴史を誇る老舗醤油メーカー『正田醤油』がプロデュースした店舗。 『正田醤油』で代表取締役社長を務める正田隆氏が、長年抱いてきた夢を形にしたこのカフェは、和のテイストを活かしたラインナップで、癒しのひとときを提供している。

「ここでしか味わえないものを届けたい」という正田氏の想いから、『正田醤油』ならではのこだわりが詰まった、『正田茶房 欒』でしか味わえない和菓子が次々と誕生した。
あんには濃口醤油を使い、香ばしさがほのかに漂う、深みのある味わいに仕上げた。
みたらしダレには、二段熟成醤油を用いて、だんごや白玉にあうよう、まろやかなコクを引き出した。
さらに、あんを包むどら焼きの皮にも工夫を凝らし、香ばしさを際立たせるため、しっとりモチモチの生地にこだわり、一枚一枚店頭で焼き上げている。
ここにしかない味わいを追求し続ける姿勢こそが、多くの人を惹きつけてやまない理由なのだろう。

また、和菓子だけでなく、軽食メニューにも力を入れており、カレーやサンドイッチなどのバラエティ豊かな品揃えも魅力のひとつ。

店長の大野亜希子さんに、ラインナップについて尋ねると、「お客様のご要望から生まれたメニューも多いです。特に軽食メニューに至っては、買い物を終えてひと息つきたいとき、お腹も減っていることが多いことから、甘味だけでなく、軽めの食事ができるとうれしいというお声をいただく機会がありました。軽食メニューを追加したことによって、男性の方やご年配の方のご来店も増え、さらに多くの方に利用していただけるようになったので、とてもうれしかったです」と答えてくれた。

『チョコバナナパンケーキ』も人気の一品。2023年に館林市でおこなわれたグルメ総選挙で、見事グランプリを獲得した。
実はこのパンケーキ、どら焼きの皮でできているというから驚き。店内で一枚一枚丁寧に焼き上げた、しっとりモチモチの生地にチョコレートソースの組み合わせがたまらない。見た目の華やかさもさることながら、ボリュームも満点。この商品を目当てに足を運ぶ常連客の方も少なくないという。

店名の “欒”には、人々が集まり、和やかに楽しい時間を過ごすという意味があるそうだ。幅広い世代の方にゆっくりと過ごしてもらいたいという想いから、この名が付けられた。

心地良い光が差し込むなか、店内にはいくつもの笑顔の花が咲く。『正田茶房 欒』には、訪れた人をそっと包み込む、ゆったりとしたやさしい時間が流れていた。

正田茶房 欒の店舗情報