おむすび家うえの

おむすび家うえの

一口の出会いから生まれたおむすび屋

昨年12月、殿町通りに新たな一軒が生まれた。ふらりと立ち寄れるやわらかな空気をまとった『おむすび家 うえの』。
和のテイストを随所に取り入れた店内には、一人で訪れる女性客の姿も多く、あたたかで穏やかな時間が流れている。

メニューは自家製農園のコシヒカリでつくられた具沢山のおむすびを中心に、無添加・保存料不使用の惣菜など、どこかほっとするようなラインナップが特徴だ。

なかでも目を引くのは、「エビ大根」。飴色に染まる大根にエビの旨味が奥まで染み渡る、深く上品な味わいは、一度食べたら忘れられない。実はこの一品こそが、店主である上野真由美さんが店を始める原点となった。

「一口食べて、ひと目惚れならぬ、ひと口惚れをしてしまったんです。この味がつくりたい!つくれるようになりたいと、心から思いました」
休日にふと立ち寄った群馬県内の飲食店で「エビ大根」を口にした時、上野さんは雷にうたれたような衝撃が走ったという。
「食べてすぐに店主の方にあわせていただいて、弟子入りを志願させていただきました」と微笑む。

上野さんはそれまで佐野市内の会社に30年ほど勤めており、飲食店の経験はなかったが、いつか自分で店をやってみたいという夢があったそう。
「勤続30年を迎えて、ひとつの区切りがついたと思ったタイミングでエビ大根に出会ったので、それまで抱えていた想いがふつふつとあふれでたという感じでした」

ご主人の実家が米農家であることも後押しとなり、エビ大根と自家製農園のコシヒカリを使ったおむすびを組み合わせる発想に至ったという。こうした背景をもとに、無添加にこだわった一品料理と、厳選素材でつくるおむすびを軸とした現在のスタイルへとたどり着いた。

注文を受けてから、その場で手際よく握る上野さんの姿に、思わず目を奪われる。まるでショーを見ているかのように、ライブ感あふれる手さばきで、仕上げられていく様子に自然と引き込まれてしまう。
そうして出来上がったおむすびは、ふっくらとした口当たりで、米と具材それぞれのおいしさが重なり合い、風味豊かな味わいを生んでいる。

ひとつの運命的な出会いをきっかけに、ひとりの女性の夢がかたちとなった『おむすび家うえの』。手作りならではのあたたかなぬくもりを宿したおむすびは、佐野の地にそっと根を下ろし始めている。

おむすび家うえの の店舗情報

  • 〒327-0028 栃木県佐野市万町63 地図を見る
  • 0283-86-8006
  • 11:00~15:00 ※臨時休業あり
  • 定休日:木曜日 ※毎月の予定詳細はInstagramをご確認ください
  • 佐野商工会議所北側の市営駐車場をご利用ください(2時間迄無料)
  • https://www.omusubiya-ueno.com/
  • Instagramページ