青竹手打ラーメン 日向屋

隠さず、ごまかさない店主の心が投影された究極のベーシック

国道50号下羽田町交差点からフルーツラインに入り、北へ。県道67号免鳥町交差点手前に瓦屋根の和風な佇まいの店舗が現れる。2008年9月に暖簾を掲げ、今や押しも押されぬ人気店となった、日向屋(ひなたや)だ。

「子どもの頃、将来の夢『大工・サッカー選手・ラーメン屋』って書いてました。そうだっ。夏休みの自由研究でラーメン屋巡りをやったんです。3、4軒食べて、研究発表しました(笑)」と店主の飯塚則明さん。

そんな店主の食べ歩きは続く。高校時代は、帰宅途中にある佐野市のラーメン屋を巡り、修行時代も、休日には佐野へ足を運んだという。

「満遍なく食べに行きましたよ。自分でラーメン屋をやるんだったら、やっぱり佐野で成り上がりたいという思いはありました。だって、店舗数が違うじゃないですか(笑)」

様々なお店を食べ歩いた店主の答えは…

「インパクトじゃないんですよ。よく5角形の分析グラフとかあるじゃないですか。最高値が5だとすると、全て『3』を目指してるんです。何かに特化するのではなく、バランスがよいもの。『また食べたいな』と思っていただけるラーメンづくりをずっと心がけているんです」

「例えば、子どもって初めからコショウを加えたりしないじゃないですか。子どもが美味しいって言ってくれると、厨房でガッツポーズしてます(笑)。親御さんにレジで言われることがあるんです『うちの子どもたち、いつもはこんなに量食べないんですよ。日向屋さんだけです』って。ほっこりさせられますね。」

子どもたちをも虜にするラーメンには秘密があるだろうと、恐るおそるお聞きすると「スープも麺も餃子も、全部言えますよ(笑)」えっ?全部言える?

「雑誌に全部載せちゃってるんです。隠さないんですよ。この味が出せるなら、みんなやってますから(笑)。最終的には作る人の思い入れだと思うんです。自分が求める味を、いつも変わらずに提供できることを目指して…思いは誰にも負けないですね」

「開業してから10年経ちますが、数回、どうしてもスープに納得いかなくて、店を閉めてしまったことがあるんです。来ていただいたお客さまには本当に失礼なことだと思うんですが、美味しくないものを出せないので。『ごめんなさい』って、お一人おひとりに頭を下げて謝りました」

常連はいつも同じ味を。初めての人は、評判を聞き『美味しいこと』を期待して来店する。その思いに応え続ける『最高のオール3』。「それはもう、胃がキリキリですよ。ドキドキなんですけど(笑)」と、屈託の無い笑顔で店主は笑った。

RAMEN DATA/ラーメン

【スープ】
透き通る黄金色のスープ。
鶏ガラと豚の背ガラの旨味が口いっぱいに広がる。

【チャーシュー】
箸で切れるほどやわらかく煮込まれたチャーシュー。
脂身の甘さがスープと合う。

【麺】
粉から丹精込めて作られた青竹手打麺。
強いコシとほどよい太さが特徴的。

青竹手打ラーメン 日向屋

  • 栃木県佐野市免鳥町548-7
  • 0283-22-4620
  • ​​​​11:00~14:30
  • 水曜日