山賊ラーメン さくら

山賊ラーメン さくら

実家のようなあたたかさと手作りならではのおいしさが魅力

堀米駅西口から徒歩3分、駅からのびる道沿いに佇む『山賊ラーメンさくら』。実はここ、佐野ラーメンの人気店『亀嘉』の姉妹店。コロナ禍を機に、『亀嘉』で活躍していた料理人が舞台を移し、現在はこの場所で腕を振るっている。

店主の亀山美恵子さんは、『亀嘉』の店主である亀山嘉郎さんの実妹。兄の影響もあり、いつか自分の店を持ちたいという夢があったという。
第二の人生をはじめるにあたり、かねてからの夢を叶えようと準備していたとき、『亀嘉』で活躍していた料理人2人と出会った。
木村進さんと松島洋子さんは、『亀嘉』の創業を支えた腕利きの料理人。新型コロナウイルスが流行していた2020年、繰り返される緊急事態宣言とまん延防止等重点措置のために休業を余儀なくされ、先の見えない不安から働き方を見直さざるを得なくなったという。

3者が導かれるようにしてはじまった『山賊ラーメンさくら』。それぞれの個性が輝き、たんぽぽのようなあたたかさと愛らしさで訪れた人を包んでくれる。まるで友人宅を訪れたかのような和やかな雰囲気が魅力で、居心地の良さに繫がっている。

店名にもなっている『山賊ラーメン』は、ここでしか味わえない看板メニュー。佐野人の気骨を表したラーメンをつくりたかったという美恵子さん。「佐野の豊かな自然と、佐野人の豪快な気質を表すために、きくらげで山を、骨付き唐揚げで勇ましさを表現しました」と説明してくれた。

30年以上に渡り、この道に携わってきた料理長の木村さんは「スープは特にこだわっています。素材や配分のバランスなどにはかなりこだわりました。タレや唐揚げ、麺などもすべて自家製なので、手間はかかりますが、お客様に喜んでいただきたい一心でつくっています」とさわやかな笑顔を見せる。

国産鶏ガラ・豚骨・香味野菜などから出汁をとり、自家製醤油ダレとあわせたコク深いスープは、昆布と魚介の旨味が香る芳醇な味わい。プリプリのきくらげと、ジューシーな骨付き唐揚げ、柔らかな豚バラチャーシューで彩られたボリューム満点の一品。

平日限定にはなるが、佐野ラーメンがセットになったランチメニューも人気が高い。メインが餃子・もつ煮・シュウマイの中から選べるようになっており、『亀嘉』の味を受け継いだ『もつ煮ランチ(B)』は常連客からの注文が後を絶たないという。

「白モツは臭みが出ないようにしっかりとゆがき、生姜とにんにく、信州味噌で2日間かけてじっくり煮込んでいます」と洋子さん。
旨味が凝縮された煮汁をたっぷりと吸い込んだ、こっくりとしたおいしさが魅力のもつ煮。
セットの佐野ラーメンは山賊ラーメンにも変更可能。ボリューム満点のランチメニューは、小さなお子様と分け合って楽しむ方もいるとか。

厳選された食材を使い、手間を惜しまずつくられた、深い愛情が詰まったメニューの数々。料理のおいしさもさることながら、3人が織りなす空気感も魅力の『山賊ラーメンさくら』。
実家を訪れたかのようなあたたかさと、手作りメニューのおいしさに癒されてみてはいかがだろうか。

山賊ラーメンさくらの店舗情報