自家焙煎店ピオーネ

自家焙煎店ピオーネ

さまざまな珈琲に出会えるお店

「学生時代、たまたま入った喫茶店で飲んだ珈琲の味に感動したんです。珈琲って、こんなにおいしかったんだって」

珈琲の世界に足を踏み入れたきっかけをそう話してくれた店主の草野さん。自家焙煎の珈琲のお店を飲み歩くにつれ、豆の産地や種類が同じでも焙煎によって味や香りが全然違うことが分かってきた。そこで自分でも焙煎をするようになり、本気で珈琲を仕事にしたいと思うまでに。尊敬できるお店での修業を経て、ついにお店を持つまでに至った。

お店を始めてから今年で11年目になるが、変わらず守っているのは“正しい珈琲”をお客様に提供すること。

「修業させていただいたお店で特に教えてもらったことなんです。おいしいかどうかの判断はお客様がするものなので、お店側の好みを押し付けてはいけないんです。だから、我々はその豆に適した“正しい焙煎” “正しい抽出”をして、“正しい珈琲”をお客様へ提供しなければならないって。これは今でも常に心掛けています」

豆は常時20種類前後を用意。同じ国、農園から仕入れてもコンディションが違うので、火力や排気を調整しながら焙煎している。

カウンターにずらりと並ぶ瓶に入った豆は、産地別・焙煎度別に分けられている。焙煎前と後でハンドピックして味に影響を及ぼすような豆などを丁寧に排除しているので、どれも美しい色をしており、雑味の無い珈琲に仕上がっている。

「愛情込めて焙煎した豆をお客様にぜひ見てほしいんです。せっかくだから見て選んでほしい。そして目でも味わってほしいんです」

お店では豆の販売のほか、好きな豆を選んで店内で飲むこともできる。珈琲のことが分からなくても自分の好みの味を伝えれば、アドバンスドコーヒーマイスターの資格を持つ草野さんが、その人に最適な珈琲を提案してくれる。

「珈琲って少し敷居が高く感じてしまうこともあるかもしれませんが、ぜひ気軽に楽しんでもらいたいなと思っています」

おいしい珈琲との出会いを求めてお店を訪れてみてほしい。もしかしたら、これまでとは違った珈琲体験ができるかもしれない。

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