風のファーム

風のファーム

素敵な庭と体に優しい食事が楽しめるお店

駐車場に車を止めてお店の方向に歩いていくと、まず「風のファーム」と書かれた立て看板が見えてくる。そしてさらに奥に進むと立派な洋風の建物が。その建物に驚きつつさらに左を見ると、まるでイギリスに来たかのような素敵な庭園がぱっと視界に広がり、思わずおおっと声が出てしまった。

この建物と庭園は、お店の店主である奥様と建築事務所を営む旦那様が、イギリスのコッツウォルズ地方の村に足を運んだ際にその建物と造園技術に感動したのがきっかけなのだとか。

もともとは市内堀米町の古民家を再生して「風の庵」として営業していたが、2017年に移転する際に、現在のような建物と庭園をご夫婦が一から作り上げたのだそうだ。

店主の谷さんは以前公務員をしていたが、何かお店をやりたいと考え、自分にできるものは何かと食べ歩きなどをして追求した結果、あんみつにたどり着いたのだそう。そして、あんみつに合う食事系のメニューは何かと思いを巡らし、いろいろ研究した結果、うどんが1番合うのでは、とこちらの提供も始めた。

じつは移転してイギリス風の建物と庭園でお店を再開する際に、従来のあんみつやうどんでは新しい建物に合わないと思い、メニューもグラタンやハンバーグなどの洋風なものに変えることを考えていた。しかし、お客様から「ここのあんみつとうどんを選んで食べに来ているのだから、メニューは変えちゃだめだ。」とのアドバイスをいただき、このままでいいんだ、と気持ちが軽くなったという。以来、今もこの2つはお店の看板メニューだ。

移転する前も移転した後も変わらず一貫しているのは、健康的な、体に優しい食材をなるべく使うこと。

たとえばあんみつは、岩手産の天草と十勝産大納言、そして沖縄の黒砂糖を煮詰めた黒蜜を使っている。寒天は棒寒天を使うことも考えたが、質の良い岩手産の天草を手に入れることができたので、手間はかかるがそれを煮出して使っている。

もう一方の看板メニューであるファームうどんは、つけ汁に会津産のえごまを使っている。これはほかのお店ではなかなか出会えない。このえごまのつけ汁に加え、辛味大根のつけ汁もいっしょに提供してもらえるので、一度に二度楽しめるようになっている。そして期間限定として、春からは自家栽培の野菜をふんだんに使ったサラダうどん、秋からはきのこ汁うどんが登場する。

奥様の優しい笑顔に迎えられ、まるで外国みたいな建物と庭を楽しみながら、身体に優しい料理にほっと癒される。そんな空間になっているので、ぜひ訪れてみてほしい。

また併設のギャラリーでは、「おのえつこ手織展」が11月12日から14日までの3日間開かれる。糸から染め上げ、織り、作品縫製などすべて作家の手作業で生み出される作品はすべて1点もの。一期一会の作品に出会えるチャンスなので、ぜひこちらにも足を運んでみてもらいたい。

風のファームの店舗情報

  • 〒327-0033 栃木県佐野市大古屋町4478地図を見る
  • 0283-24-8582
  • 11:00~17:00
  • 定休日:月曜、火曜、水曜
  • 13台