ワインコラム

難しいと思われがちなワインの世界を、初心者の方にも身近に感じてもらえるよう、分かりやすくご紹介していく連載コラムです。

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Vol.6 春にはロゼを

今回も足利市で人気のワインショップ和泉屋の代表で、通称『ワインの妖精』こと泉 賢一さんにお話をうかがいました。

今回のテーマは『ロゼワイン』。
ロゼはフランス語で「バラ色」を意味し、「ピンク」とも称されます。
ワイン初心者には手を出しにくいと思われがちですが、華やかで美しいピンク色のワインは春にピッタリ。しかも、赤ワインと白ワインの良い特徴を併せ持つロゼワインは、前菜・お魚・お肉など、どんな料理にも合うので、実は初心者にもおすすめとのことです。
これを機に、ぜひロゼワインにチャレンジいただけたらと思います。

赤ワインは、黒ブドウを皮や種が付いたまま発酵し、皮や種のエキスをブドウの果汁に染み出させて作られます。一方、白ワインは白ブドウの皮や種を除いて絞り取った果汁を発酵させて作られます。
そしてロゼワインは複数の作り方があります。その作り方によってピンク色の濃さや味わいが全く異なるため、造り手の想いや工夫が表れるので、ワイン好きの方にも人気があるようです。

代表的な生成方法として、セニエ法と直接圧搾法をご紹介します。
セニエ法は、原料となる黒ブドウをつぶして果皮と果汁・種子を一緒にタンクに入れて、ひたすところまでは赤ワインと同じで、果汁に色がついてきたら、醸造の途中で果汁のみを抜き取り、別のタンクで発酵させていきます。赤ワインを作る工程の途中で皮と種が取り除かれるので、濃い目のピンク色になることが多く、タンニンが多めの赤ワイン寄りのロゼワインになります。なお、セニエとはフランス語で「瀉血」(しゃけつ)=血抜きの意味です。

直接圧搾法は、赤ワイン用の黒ブドウをゆっくりと圧搾してき、絞った際にわずかに抽出される色素から色付けされるため、淡いピンク色になることが多くなります。製法が似ているので、白ワイン寄りのロゼワインになります。

製法の違いだけではなく、セニエ法での皮や種を取り除くタイミング、直接圧搾法での絞る時間や強さなどでも色や味わいが大きく変わるので、前記のようにロゼワインには造り手の考え方が反映されるため、好んで飲まれる理由の一つと言えます。

さて、せっかくなのでワインショップ和泉屋で購入できるロゼワインをいくつかご紹介。

プロトコロ オーガニック ロゼ 1,200円(税込)
【原産国】スペイン
【品種】ボバル
〈妖精コメント〉
チャーミングなロゼワイン。
白桃、さくらんぼ、木苺の香り。ラズベリーの果実味に穏やかな酸味、ミネラル感とのバランスが良い。ワイン初心者はまずはこのロゼワインから入ってみるのもおすすめ。


ヴァインライヒ ロゼ 1,900円(税込)
【原産国】ドイツ
【品種】ポルトギーザー主体
〈妖精コメント〉
イチゴミルクのような香りと、新緑茶の香り。
味わいもイチゴ飴のような果実味があり、余韻が素晴らしく、清楚感のある後味が魅力的。魚の煮つけや山菜の天婦羅との相性も抜群。ドイツ人兄弟が手掛ける少し独創感のあるロゼワイン。赤ワイン好きには特におすすめ。


ディアブロッテ 01 ハル 2,600円(税込)
【原産国】日本
【品種】マスカットベリーA
〈妖精コメント〉
地元足利市のCfaバックヤードワイナリーが手掛けるロゼワイン。
ほどよい酸味とコクのバランスが良く、チーズやクリーム系の料理、そしてソースを使った料理との相性も抜群で、クリームコロッケなどは最高かも。ワイン造りへの情熱、そして楽しみを感じることが出来るロゼワイン。


カプリース ド クレモンティーヌ 2,700円(税込)
【原産国】フランス
【品種】グルナッシュ主体
〈妖精コメント〉
とてもエレガントなロゼワイン。
白桃やイチゴの果実香と味わい。バラの香りもある。ミネラル感が豊富なので魚介類や中華料理との相性が良い。前菜からメインまで全ての料理と共に楽しめる。冷やして飲むのと、常温で飲むので印象がガラッと変わるので、ぜひその違いも味わって欲しい。

※価格はワインショップ和泉屋での販売価格です。

プロフィール

WINE SHOP IZUMIYA 代表泉 賢一(通称 ワインの妖精)