タグラグビーの魅力はみんな活躍できること
Let’s Try Tag Rugby!
佐野市内の小学校で、昨年よりカリキュラムの1つとして採用されたタグラグビー。小学生には鬼ごっこをする感覚で、ボールを持って走ることの楽しさや、楕円形のラグビーボールを扱う面白さを体感することができる。
腰の左右に1本ずつ、合計2本のタグをつけていることが特徴で、タグを取られたら速やかにパスをすることがルールだ。タグを取ったら『タグ!』と声をだすこともルールのひとつなので、フィールドには子どもたちの元気な声が飛び交う。「球技って、ボールを持っている人が活躍するイメージがあるじゃないですか。タグラグビーには、ボールを持っていなくてもほぼ対等に活躍する場面があるんです。子どもたちには、それぞれが活躍する場面が必要で、ボールを持って走ることだけじゃなくて、タグを取って『タグ』と言ったらナイスプレーなんです。こういった活躍の場面を作り出せるというのは、学校体育としても意義があるのかなと思います」と、市内植野小学校教諭の仲江川さんはタグラグビーの魅力を話してくれた。ご自身も佐野高校でラグビーに出会い、ラグビーの楽しさを体験した1人でもある。
「私はラグビーに育ててもらったという気持ちが大きいんです。ラグビーから学んだことを今度は自分が子どもたちに伝えていきたいと思っています。ラグビーの根幹にある『みんなで1つのボールをトライにつなげる』こと。協力するということを学んで欲しいなと思っています。タグラグビーを始めた子どもたちは、なんだか明るくなりますよね。みんなでワイワイやってケンカもしますけど、その中で仲間とのコミュニケーションも育っているように感じています」
タグラグビーで経験した『楽しい』気持ちから、佐野市のラグビーの裾野は広がっていくようだ。
タグラグビーの基本
佐野のラグビーを応援する会
『行政とラグビーのつながりを持たせよう』との思いから発足し、賛助会員も含め約60名が在籍している。代表呼びかけ人の1人蓼沼さん(朝日建設株式会社会長)は「私たちはラグビーを教えることはできないので、佐野ラグビーフットボール協会への物資のサポートという形で支援しています。本格的にタグラグビーを応援しようということで、平成27年から初めてタグラグビー教室を開催する小学校へタグラグビーの用具一式を寄付してきました。現在は市内26校中17校へ贈呈しました。さらにタグラグビー大会へも、トロフィーや飲料、参加賞などの援助を行なっています。」足りない部分を補っていく…。これもラグビーの魅力なのかもしれない。