花の店 woodspoon
花や植物も自分らしいものを選びたい
大好きな人に贈るものはとっておきのオリジナルであってほしい
そんな我がまま、全部かなえます
パリの路地裏のフラワーショップにあるような気の利いたセンスの植物…例えば、馴染みのある花でもあまり見かけないニュアンスカラーだったり、珍しい季節の実ものだったり、グリーンなら形のユニークなもの、インパクトのある枝物…都内ではこうした新世代のフラワーショップが数年で一気に増えた。花や植物も洋服や髪型のように、自分の好きなものを選びとる時代となった象徴かもしれない。そして今年4月、ついに佐野の町中にもこんなお店が登場してくれたのだ!
高校卒業後、埼玉の総合園芸専門学校へ進学した店主の小林康寿さん。
デザインを中心に植物全般を学んだ後、大手からセレクト系、街の花屋までいくつかの違ったタイプのフラワーショップ勤務を経験。ギフトはもちろん、ウエディングから葬儀、デザインとしての作品制作から、生産まで……40歳にして花歴が20年以上という…どうですかこの盤石な経歴!
満を持して実家近くの店舗でオープンしたのが2006年10月。11年目の今年4月、店舗を万町に移した。
「でも店を開いたからといって、お客さんが来るとは限らないんです(笑)。前の店舗を開いて半年くらいは1日に1件か2件ですよ。ホームページもないしチラシを作るお金もない。が、そこでたまたま娘がバレエを初めて。ああいう習い事はお花…使うんですよね。そこからばーっとバレエ人脈の口コミが広がって。やっぱ人なんですよね。人とのつながりがすべてなんだと実感しました。うちはとにかく徹底的にヒアリングするんです。色、雰囲気、用途はもちろんですが、受け取る方の普段着てる服の感じとか、性格とか、家族構成とか。年齢、性別はもちろんですけど。たまに“それ必要ですか?”ていわれちゃうこともあります(笑)。たしかに必要ない情報もあるかもだけど、アレンジには何かしら思いを込められるんじゃないかって」
ここまで話して、横でニコニコと取材を見守っていた奥様が…
「でもね、来店されて話しながらアレンジしてると、どんどん花が増えていくんですよ(笑)」
トークが盛り上がると我を忘れ花がどんどん増えていくアレンジ…。
「店名の由来でもあるんですが、まぁ食うに困らなければいいんです。それより人の喜ぶ顔が見たい。驚く顔が見たいですね」
最長で4時間もお客様がいたことがある、というほど、ここは“話せる花屋”。抜群のセンスと技術をベースに、有機的な人とのつながりをすくいとってみせる美しい木のスプーンがあるお店はこちらになります。
woodspoon -Botanical direction studio-
- 栃木県佐野市万町79
- 11:00~18:00 ※日曜日は16:00まで
- 毎週火曜日(土・日曜日に不定休有り)