SANOMEDIA×さの百景 第27回
東武線とレンガの造りの高架橋(富岡町)
奈良渕町から約2kmほど南に下ると、富岡町が見えてきます。富岡町から佐野駅に向かう細道に、この高架橋はあります。
圧倒的な存在感のあるこのレンガ造りの高架橋は、東武鉄道(館林ー葛生間)の直通運転が開始された大正3年からそこにあります。古くから地域の方々に愛される隠れた名スポットだと私は思っています。
実はこの高架橋をくぐる時、車を運転していると対向車とすれ違えるほどの十分な幅がありません。対向車が来た際は、「譲り合い」の心で互いに進行を妨げないよう、配慮が必要です。互いに会釈をしながら通るこの細道も魅力の一つなのかもしれません。
私自身、この高架橋は佐野駅周辺でお祭りやイベントがあった数年前までは、幼い子供と一緒に歩いて通ることもしばしばで、そのたびに下から真上を見上げるのです。そんなタイミングで東武線の車両が通ったりすると、子供と一緒に「おー!」って声を上げて騒いだりして。楽しさとワクワクが入り混じります。こんな近くに、電車を下から見上げられる場所は無いのではないでしょうか。
そんな「プチ贅沢」な体験をしに、皆さんも高架橋の下を歩いてみて下さい。見上げた先には何か特別な景色が待っているはずです。