フォトグラファーが教える!『みんなの写真部』

カメラの基礎知識から撮り方のコツに至るまで、現役フォトグラファーがアドバイス。
写真をもっと楽しみたいと思っている方に向けたコラムです。

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Vol.8 実践編~お店の料理や雰囲気を伝えるためには

Vol.8 実践編~お店の料理や雰囲気を伝えるためには

おいしそうなものは写真で残したり友達に教えたい!
少しのコツでおいしさの伝わり方がグッと変わる!?

今までカメラの設定をあれこれ説明してきましたが、今回からはいよいよ実践編です。
“カメラを使っていい感じに撮る”にはいったいどんなことをしたらいいのかや、撮影している時にどんなことを考えているのかを分析しながら説明していきます!

~お店で食べ物を撮影してみる編~

食べ物をおいしく撮影することは難しいと思われがちですが、大切なポイントは1つだけなんです。
重要なのは「窓がどこにあるか」をつかんでおくこと!窓から入ってくる光を意識するだけで写真の良さは劇的にあがります。
実際に撮影しながら見てみましょう!

今回の撮影場所は「FAM COFFEE & CO」です。
撮影するものは温かいカフェラテとクレープです。
席は斜め前の窓から光が入る場所にしました。

カメラの設定は、写真にボケを使いたかったので、絞りが固定出来るA(Tv)モードにしました。
その他、シャッタースピード「オート」 ISO「オート」にします。
温かい雰囲気の写真にしたかったので、ホワイトバランスは「曇り」にしました。
F値(絞り) は一番低い数値にして露出補正は0にします。

最初はテーブルにしっかり光が当たるように窓側から撮影をしてみます。

明るく撮れてスッキリとした写真になりましたが、どこか平坦で普通です。
次は反対に窓に向かって撮影してみます。

窓に向かって逆光になった状態で撮影すると、写真に立体感が出て素敵な雰囲気になりました!
この時のコツは2つです。①少しズームすること(そうすることで写真に余計なものが入らなくなります)と、②露出補正をプラスにすること(露出補正をすることで逆光でも明るい写真に仕上がります)です。
さらに、F値を小さくすることで、奥がボケて良い雰囲気の写真になります!
このように、窓から入ってくる光の向きを意識して写真を撮るだけでガラリと雰囲気が変わってくるのです。

お店で食べ物などをテーブルの上で撮影するときは「窓」と「逆光」を意識するだけで、簡単にオシャレな写真が撮れちゃいます!

さらに!
食べ物そのものをおいしそうに撮ることも良いですが、そのお店の雰囲気なども一緒に写すことで、写真にストーリーが生まれます。

例えば、座っている席を撮ってみたり。

店内を撮ってみたり。
※店内を撮影する時はお店の方に撮影OKか確認しましょう。
※他のお客さんが入らないように周囲に配慮しましょう。

写真は主役だけでなく、その周りにあるものを入れることで、その場の雰囲気なども一緒に残すことができます。
光や一緒に写すものを考えながら撮影すると楽しさが増えますね!

【ワンポイントメモ】色と構図にこだわる

素敵な写真が撮れたら次にチャレンジしたいのは、凝った「構図」と、印象的な「色」です。
ただそこにあるものを撮っただけじゃつまらない!こだわりのある写真を撮りましょう!

カメラを縦にかまえ、友人が頼んだものや窓が見えるように撮ってみました。
こうすることで写真に“奥行き”が出たり、“大きい窓がある明るい店内”を想像できたりします。
色はスマホアプリで、見た目より濃く、店内に合ったビンテージ感のある写真に仕上げました。

お店で実際に撮ってみる編、いかがでしたか。窓から入ってくる光やストーリー性を意識して、『過去1のオシャレ写真』を楽しんでみてください。


プロフィール

フォトアミューズ
Photo&Videographer
浦島大介

音楽業界にいたときにCDジャケットの制作に携わったことでデザイナーという職業に興味を持ち、広告代理店に就職。デザインの仕事に従事するうち、良いデザインは良い写真から生まれると気づき、写真や動画の世界に興味が広がったことでフォトアミューズに入社。婚礼撮影のビデオカメラマンとして人々に向き合ううち、『人』を撮る楽しさに目覚める。

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