Vol.6 ホワイトバランスについて
ピントもしっかり合っているし、ブレもぜんぜんないのになんだか寂しい写真になってしまう…。それはもしかしたら色が合っていないのかもしれません。
見たままの色に調整できる『ホワイトバランス』という機能をご存じですか?
今回は『ホワイトバランス』についてのお話です。
ホワイトバランスって何?
前回まではカメラの明るさを変える設定を見てきましたが今回は色についてです。
ホワイトバランスとは字のごとく「白(白い物)」のことです。
カメラの設定の中で『 WB 』となっている箇所で変更できます。
上の写真は同じ設定で同じ時間に撮ったものですが、Aは朝に見え、Bは夕方に見えます。
ホワイトバランスを変えるだけでこんなにも見え方が変わるのです。
Aの写真は青っぽい色味が特徴で、ホワイトバランスの設定を「蛍光灯」にしました。
Bの写真は黄色っぽい色味が特徴で、ホワイトバランスの設定を「曇り」にしました。
Cの写真はオートで撮ったもので、見た目の印象に一番近くなりました。
少し難しくなりますが、カメラは白いものが白いことを知りません。
電球や夕日に照らされてオレンジ色になった白いものを、白ではなく、オレンジ色だと思ってしまいます。
ですので、何も指示を与えずに写真を撮ると思い描いたような色になりません。
カメラに正しい色を教えてあげる工程こそが、ホワイトバランスの設定になるのです。
明るさは変えずにホワイトバランスの設定だけを変えていますが、色が変わるだけで印象がガラリと変わります。
「オート」と「電球」の見た目が近いのは撮影した場所の照明が電球だったからです。
ちなみにiPhoneで撮影した場合こんな感じです。
iPhoneと見た目が近いものはオートと電球でしたが美味しそうな写真は「蛍光灯」かもしれません。(撮影協力:大和)
写真を撮る中で、あまり聞き慣れない『ホワイトバランス』ですが、実は写真の見た目にはとても重要で、印象もガラリと変えることが出来る機能になっています。
撮ったものが見た目とイメージが違っていたらホワイトバランスを設定して、思い通りの色にしてみましょう!
【ワンポイントメモ】「色の編集」
印象的な色の写真に仕上げる
~カメラの機能の中で「これなんだろう?」的なものを解決します!~
この写真はホワイトバランスの設定を「オート」にしています。
このままでも十分だと思いますが、もう少し印象的な色に編集してみます。
ホワイトバランスはカメラの設定で変更出来ますが後からスマホ等で編集する事も可能です。
今回はiPhoneの写真アプリで編集してみます。
写真アプリの設定の中にある「暖かみ」と「色合い」は実はホワイトバランスについての設定です。
暖かみを0から-48へ(青っぽく)、色合いを0から+46へ(赤っぽく)調整してみました。
オートで撮影した写真は少しオレンジ色っぽくなっていましたが、色の調整をしたことで、空の青さと梅の桃色がより印象的な写真になりました。
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プロフィール
フォトアミューズ
Photo&Videographer浦島大介
音楽業界にいたときにCDジャケットの制作に携わったことでデザイナーという職業に興味を持ち、広告代理店に就職。デザインの仕事に従事するうち、良いデザインは良い写真から生まれると気づき、写真や動画の世界に興味が広がったことでフォトアミューズに入社。婚礼撮影のビデオカメラマンとして人々に向き合ううち、『人』を撮る楽しさに目覚める。
フォトアミューズ
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