エムクラフト

エムクラフト

サイドカーならではの爽快さを楽しんでもらいたい

佐野市にサイドカーを製造している企業があることをご存じだろうか。下羽田町にある『エムクラフト』では、ミニバイク用のサイドカーをメインに取り扱い、20年以上も製造をおこなってきた。

代表を務める舛井睦夫さんは、高専の機械科出身ということもあり、以前からものをつくることが好きだったという。
なぜサイドカー製作の道に進んだのかを尋ねると、「バイクは好きだったんですけど、バイク屋になりたいというのとはちょっと違っていて。バイクに関わりながら、なにかつくれないかなと考えていたときに、サイドカーの製作にたどり着いた感じです」と笑った。

茨城にある、サイドカー・トライク専門製造・販売メーカーで10年以上エンジニアとして働き、多くのことを学んだという舛井さん。平成14年に独立し、かねてからの願いだった、ミニバイクのサイドカー製作に携わりたいと、『エムクラフト』を設立した。

屋号の『エムクラフト』は、手作業による製作技術を意味する、ものづくりの“クラフト”と、ミニマム・ミディアムなどを意味する“M” を組み合わせ、サイズ感や心地よさも含めて、使う方の“ちょうどいい” をつくりあげることを目的としている。

サイドカーの型は舛井さん自身が製作しており、FRPとよばれる繊維強化プラスチックとポリエステル樹脂を何層にも重ねてつくりあげていく。
「バイクにあうサイドカーを自分の好きな形につくることができることは、自分自身の楽しみのひとつであり、うちだけの強みでもあると思います」

サイドカーに乗せるのは、お子様やペットが多いというが、その使い道もさまざまだ。足腰の弱くなった母の移動手段として、乗り降りのしやすいサイドカーをつくってくれないかとの相談を受け、製作した例もあるという。

安心安全に走行でき、かつ機能性の高い“ものづくり”は、『エムクラフト』ならでは。
「小さいけれど、本格派というのをモットーに取り組んでいますので、安全性などについては自信をもってお勧めできます。多くの方に、サイドカーならではの楽しさを知っていただけるとありがたいです」
車ともバイクとも違う、サイドカーならではの爽快な乗り心地をぜひ体感してみてほしい。

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