LIFESTYLE, 過去の特集

自然なモノ・コト[わたの花見学会と草取り体験取材:後編 ]

手間ひまと一緒に月日を重ね、コットンボールはやさしい色となる。

この日、取材させていただいた見学会を開催し、今までにも様々なイベントを企画・運営しているここ「特定非営利活動法人渡良瀬エコビレッジ」。代表である町田武士さんが循環型の生活を目指し、40年ほど前から農薬や化学肥料に頼らない農作物を自然の力で育て農業を続けている農家。この和綿栽培は2001年より始め、現在では六百坪の畑で栽培をしているという。

そしてエコビレッジの取り組みはコットンボールだけでなく、里山や農業体験を通じて自然とふれあい楽しみながら「やまずめぐる=止まず廻る」といういつまでも繋がり継続していく「衣・食・住」を考え、「循環」していく暮らしを提案している。日々刻々と変化していく人々の暮らしや便利で手間のかからない農業形態への変化に戸惑い並び歩くことが出来ずに今、荒廃している里山。エコビレッジではツリーハウスが出迎える栃木県岩舟町、小野寺大慈寺付近の里山を大きな労力を伴いながらも維持管理している。多くの生物が棲むこの里山の世界は「やまずめぐる」を象徴する場所だという。この場所を訪れれば自然の大切さを感じることがきっとできるはず。

畑からもどり、去年とれた和綿の種を取り除く作業を綿操機を使ってみせてもらった。クルクルとまわし手元から綿を引き込むと、ふわふわの綿の中に身を潜めていた種が下にコロコロと落ちてゆく。気の遠くなる作業だと語る町田さんの手元では、この作業だけのために昔に作られた綿操機がギュルギュルと音を立ててまだ頑張っている。

自然の中で大切に育てられ、丁寧に収穫された「しあわせのコットンボール」たちは、人の手から伝わる優しさを感じながら糸となり、ひとつの製品となっていく。コットンボールがぬくもりを感じ幸せだからこそ、その手触りや風合いで手に取った人々を幸せな気持ちにしてくれるのだろう。

手間ひまと一緒に月日を重ね、小さな花から小さなつぼみのコットンボールが生まれていく。大切なひとつはひとりでカタチを作り上げることはできないけれど、たくさん集まればカタチとなり必要なモノとなっていく。土の上、空の下に立ったこの日、自然と人がつながる大切さを感じた。


vol22_p05_06_event

渡良瀬エコビレッジでは個人・法人いつでも「渡良瀬エコビレッジ会員」を募集中。「一緒に活動してみたい、参加をしたい」という方は是非ご連絡を!里山や畑、水田とその場所で感じる自然の大切さと、自然の循環「やまずめぐる」暮らしを学び「衣・食・住」を一緒に考えることができる。会費は渡良瀬エコビレッジが取り組む、里山保全活動・和綿復活プロジェクト・循環型農業の普及啓発に使われる。
詳細は下記へお問い合わせください。




特定非営利活動法人 渡良瀬エコビレッジ

栃木県栃木市藤岡町大前1729-1
0282-62-2677
http://blog.canpan.info/watarase
watarase-ecovillage@bz03.plala.or.jp


1 Comment

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です