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観賞魚と植物に感じる癒やしと涼。アクアリウムの進化形、「プランツアクア」の魅力。

 昭和58年創業の佐野観賞魚株式会社は、金魚や熱帯魚など観賞魚の専門問屋としては北関東最大規模。ホームセンターやペットショップへの卸売りに特化した地元企業の一つである。

 毎年ゴールデンウィーク前後から8月いっぱいまで、夏の風物詩・金魚の出荷がピークを迎える中、アクアリウムの進化形として注目度の高い「プランツアクア」について話を聞いた。

 そもそもアクアリウムとは、水生生物の飼育設備を指し、昔も今も、水槽の中で金魚や熱帯魚を飼育する愛好家は数多い。水草や岩石、流木などを配して独自の世界観を創造する楽しみもあり、美しく透明感のある水の世界は「癒やし」そのものだ。同社営業販売部部長・小池孝明さんはプランツアクアについてこう話す。

 「数十年前の熱帯魚ブームとはまた違った、新しい形のアクアリウムと言えそうです。ハイドロカルチャーと呼ばれる水耕栽培植物と水生生物の両方を楽しめることから、特に園芸ファンの関心が高く、ホームセンターなどからの引き合いも増えています」

 金魚や熱帯魚が泳ぐ水槽の上に、ハイドロカルチャーが根を張るプランターが載るという斬新なスタイル。プランターの底と水槽の水が触れているので、毎日の水やりは不要。用土も必要なく、水も汚れない。

 魚のフンやエサの食べ残しは水中の微生物が分解して植物の栄養分になり、また、植物が生長する力で飼育水の浄化を行ってくれる。小さな水槽の中にエコ・サイクルが確立しているという事実に驚いてしまう。

 一番の魅力は、誰でも手軽に好きな場所で、植物と水生生物の世界が融合したネイチャーヒーリングが楽しめる点だ。一般家庭のみならず公共空間やオフィスでの導入事例も増えるなど、高い癒やし効果に注目が集まっている。透明感のある水の世界は涼を感じるにもぴったりだ。


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水中を泳ぐ魚たちを愛でつつ、植物の緑に癒やされるプランツアクアは、水槽とプランターがセットになったキットが販売されているのでビギナーでもトライしやすい。




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環境づくりと育て方のポイント
直射日光が当たらない明るいところで、安定感のある水平な場所を選ぶこと。水やりは水位が減ってきたら差し水すればOK。魚のエサは1日1~2回程度、食べきる量を数回に分けて与えるのがコツ。





取材協力:佐野観賞魚株式会社(佐野市免鳥町572)※卸売専門のため一般販売は行っていません。