LIFESTYLE

手作り椅子 WORKSHOP

ひとつ、ひとつをゆっくり丁寧に。
作業の手間と時間には、大切な意味がある。

 「ちょっとした椅子をつくってみる?」という増山さんの言葉に「やりたい!」と二つ返事から始まった椅子づくり体験ワークショップ。もちろん木を削ったり、組み立てなんてできない素人の体験。この日、用意してもらったのは組み立てられた椅子の座る部分に紙糸を巻き付ける最後の工程。ビシッと四方からの編み目が中央へと詰まった本日の師匠である増山さんの椅子がお手本。巻き付け方を教えてもらい、いざスタート。


 順調だったのは始めだけ・・・。好奇心に満ちた自信はもろくも崩れ、中盤にさしかかるとすでに隙間だらけ。「一巻き一巻きを丁寧に、そして表面だけじゃなくて裏面も注意しながらやらないとダメですよ。実は時間のかかる作業で、手間がかかる工程の一つですから」と方向を見失い隙間の深くなった椅子を手に取り教えてくれた。

 およそ3時間、繰り返し紙糸を巻き付け続け、ついに完成。出来の悪さが愛くるしい椅子の表情とお尻を刺激する凸凹に大満足。

 ものづくりの現場で常に行われている丁寧な時間。一糸、また一糸と同じ工程を繰り返す所作を経験したことで、大切に作られた家具から伝わる「心地良さの意味」をほんの少しだけだが、知ることができたような気がした。
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工房樹の子

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