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石畳歩道を歩け、歩け。[足利叢林] [はとや お好み焼き店]

いいモノ、美味しいモノとの出会いが旅を楽しくしてくれる。

いつもと変わらない表情で出迎えてくれる石畳歩道。この道を歩く時間の中には、来訪者を引き込む風情ある時代の時間と、立ち並ぶ店舗で過ごす魅力的な時間が両立する。街に住む人々にとっても、四季の移ろいや反射する夕日の時間、そして人々と関わりあう時間は、生活をそっと豊かにしてくれる風景でもあり穏やかな日常の時間であろう。目的に向かって足早に過ぎゆく人々の足音、流されることなくゆっくりと歩くことが、この時間を楽しむ一つの方法だと思う。

歩道を歩み進んでいくと点在する店舗に数多く出会うことができる。飲食店に雑貨店、新しいお店に古くからこの場所で親しまれているお店。足利市の名物でもある「ポテト入り焼そば」に「手打ち蕎麦」、現在も彩りの褪せない「足利銘仙」など。様々な個性が並ぶこの石畳周辺、それぞれが提供してくれる豊かな表情は初めて訪れる人々に発見を、いつもの日常を過ごす人々には出会いを提供してくれている。石畳歩道の日常は人々の出会いと発見にいつも溢れている。

歩幅に合わせて敷かれた石の上を歩くと、足の裏に伝わる凸凹がちょっとアンバランスな感覚。どこの街にもないような石畳歩道だけの空気感は、目的を持たずにぶらりと歩きながら感じる事が一番なのではないだろうか。歩いて食べて、歩いて出会う発見と新しい繫がりは、その目に留まった風景に自ら飛び込む好奇心から始まる。
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