過去の特集

となり街、足利を繋ぐ、石畳歩道の紹介リレー。

オーナーさん、教えてください!!! いいお店のこと。

表面の凹凸が小さな光と影で陰影を作りだす、その先、遠くを眺めれば眺めるほど石畳の表情はアスファルトの道よりも滑らかに写り込んでいく。栃木県足利市の石畳歩道は季節しか移り変わらないような日常を今日も、ゆっくりと過ごしている。今回、サノメディアは足利の石畳歩道を探訪。訪れた街を楽しむ方法は知っている人に聞くのが一番。「教えてください!」から始まる街歩きには、出会いと発見、会話を楽しむ旅の醍醐味がある。となり街を歩いて楽しむ。石畳歩道周辺に点在するお店の紹介リレーで歩いて聞いて、また歩く。

太平記館から歩道橋を歩き降り立つ石畳の入り口、今回のきっかけ、そして以前の取材でお世話になった「mother tool」代表の中村さんからこの旅は始まる。

この空間に並べられた道具たちは優しい存在感で来訪者を迎えてくれる。ここは色々な作り手さんを産地、素材で繋ぎ、組み合わせてオリジナルの道具を生み出し提供する場所であり、生まれてきた道具たちの声を伝える場所でもある。大切に使って欲しい道具たちが並ぶこの空間、漂ういつもの空気感は誠実で優しい温もりだ。

mother tool

触れると手に懐いてくるような道具たちが並べられた店内。その表情からは、優しくて柔らかい自分の個性が伝わってくる。使う道具の生まれや育ち、作り手のことを伝えてくれるこの空間には、いつもゆくっくりとした空気が流れている。

足利市昌平町2352-1
0284-43-3354
12:00~18:00
定休日:水曜日
http://www.mothertool.com

「Go West」というオリジナル文字ガイダンスを手に石畳歩道を一気に西へ進む。coffeeの看板が目印の「C&B」さんへ。

ここは珈琲と本、二つの英語頭文字から名付けられたC&B、気さくで飾らないオーナーの伊部さんが運営するブックカフェ。珈琲の香りが心地良く漂うこの場所には様々なジャンルの本たちがキレイに並ぶ。地元の人々に愛されるブックカフェとして一人でも二人でも、ゆったりと流れる時間を自由に楽しむことができる場所。街を歩いてしばしの休憩。次の目的地を珈琲を飲みながらゆっくりと思案できる場所でもある。

C&B

店内に並べられた本と珈琲をゆったりと楽しむことのできるテナント2Fのブックカフェ。窓辺に座れば行き交う人と鑁阿寺の季節を眺めることも可能。本と自分の時間や、会話と仲間との時間、ここは自由な時間を楽しむ空間

足利市井草町2403 2F
12:00~19:00
定休日:金曜日(臨時休業あり)
http://5051cot.jugem.jp

優しい昼間の日差しが射し込む店、訪れたのは「イチナナ雑貨店」さん。

営業日は1日から7日、ナチュラルな手作り雑貨と服、小物たちがキレイに並ぶ雑貨店。オーナーの関谷さんと作家さんたちが手がける商品からは「日常的な心地良さ」を感じる。自然の素材から生まれる作品と商品、中にはサイズ、カラーと自分の好みで選び注文することも可能な物も。自分らしく使える物が色とりどりと集まるイチナナ雑貨店。この自由気ままな雰囲気を持つ雑貨店が提案する心地良さは、手にした時に感じることができる柔らかさ。

イチナナ雑貨店

優しい日差しがさす店内、そっと置かれた商品たちの表情からは、その心地良さが伝わってくる。屋号の通り毎月1日から7日までを営業日としているここは、作家の手によって作られた服と雑貨がキレイに置かれた心地良いお店。

足利市家富町2286
11:00~17:00
営業日:1日から7日(日祝休み)
http://frog625.exblog.jp

お腹がすいては旅を続けることは出来ない。石畳歩道からちょっとだけ足を伸ばしてランチ、黒の看板「Fortuna」さんへ。

東京都内とイタリアでの料理経験を経て、5年前にオープンしたフォルトゥーナ。オーナー自身のたどってきた道に幸運があったように、美味しい幸運を提供したいと名付けられたこの街で人気のイタリアンレストラン。落ち着きのある空間にはいつもイタリアンの美味しい香り、いただいたオーナーの料理には肩のはらない美味しいかっこよさ。今度は当日に仕入れた食材で腕を振るってくれるディナーでワインを楽しみたい。

Fortuna

いつでも美味しい香りを店内、そして街へと漂わすイタリアンレストラン。ランチ、ディナーといつも賑わいを魅せるこの空間はちょっとだけ、かっこをつけて食事の時間を楽しみたい。オーナーが一人で切り盛りするため予約がオススメ。

足利市通3丁目2608-1
0284-22-2673
11:30~14:00(LO)18:00~22:00(LO)
定休日:火曜日

美味を味わった後は、再び石畳歩道へ。足利銘仙などの着物を取り扱う「うさぎや」さんへ向かう。

アンティーク着物に足利銘仙、趣のある店内では時代や柄、素材に色と様々な着物と小物たちが出迎えてくれる。着物が歩んできた時代やその姿に魅せられ、この店舗は出会いのきっかけであり、商品を通して人と人が繫がる場所だと語る大竹さん。うさぎの暖簾をくぐると日本の伝統的な美が佇む空間。いつでも会話と繫がりを求めることのできる店。この場所から新しい展開を見据えて現在改装中。

うさぎや

艶やかな柄と色が重なりあう銘仙、古き時代の街を華やかに彩った着物を自分で体感できる場所「うさぎや」。アンティーク着物を中心に街の華を提案し続ける空間には歴史文化の魅力が溢れている。

足利市大門通2380-1
0284-41-1000
10:00~18:30
定休日:月曜日
http://ashikagausagiya.blog.shinobi.jp/

小さな看板を見つけ古民家へ。ひっそりと商う隠れ家の様な「籠や」さんの和風空間へ。

やまぶどうにあけび、そしてくるみで編まれた籠からは奥深い質感と優しさ、力強い美しさを感じる。伝統的な手仕事、並べられた籠の存在感からは、その作業にかけられた時間とこだわりがじっくりと伝わる。時間の経過を共に歩むことのできる籠は、色を増して艶やかになると店主の籾山さんは語る。そっとそよぐような季節の風と表情、凛とした和風空間には手仕事の美が存在する。

籠や

表札のように小さな看板から入り口へ足を運ぶと、そこは落ち着きある和風空間。手に持ち触ることで来訪者たちにその魅力を深く伝える、蔓で編まれた手作りの籠たち。ここは手仕事への興味を誘うひっそりとした美しい隠れ家。

足利市家富町2312
0284-43-3668
12:00~17:00
定休日:月曜日(都合により休みの場合あり)
http://kago-ya.jugem.jp

観光で訪れた人と、街の人が行き交う石畳歩道。次に訪れたのは「漆工房の店 くぼた」さん。

漆工芸作家の直弘さんとお店に立つ香和さんが営むお店。漆器だけではなく、自身が実際に触り使い、その良さを体験した作品もこの空間には並んでいる。ここに並んだ気持ちよく使える生活雑貨たちの存在は、私たちの心地良い日常を演出し、楽しませてくれるに違いない。そして、そっと優しく手になじむように伝わる、漆器の温もりは、いつもの時間をずっと豊かにしてくれるだろう。

漆工房の店 くぼた

足利の街風にゆられる白地の暖簾、靴を揃えて足を踏み入れる店内は自然がほのかに香る。365回を繰り返す日々の生活を豊かに、そして気持ちよくしてくれる漆器と生活雑貨に出会うことのできる場所。

足利市昌平町2365
0284-44-0767
9:00~18:00
定休日:水曜日・第3火曜日
http://www.sunfield.ne.jp/~n2kubota

凸凹の石畳歩道を進み歩く。松村記念館の隣りのギャラリー、「いまぁじん」さんへ到着。

アートなモノ・コトの発信地として訪れた人々を楽しませてくれる「いまぁじん」。ギャラリーとしてずっと使えるモノ、自分自身が元気になれるモノを置いているとオーナーの加藤さん。作家さんの作品を通して自分の感覚と、お客様の感覚が繋がり通う様な瞬間が嬉しく、このギャラリーの魅力と語る。ここは様々な交流とアートな作品、イマジネーション豊かな美空間。

いまぁじん

さまざまな表情に世界観、ここに置かれた作家の作品たちはこの空間でそれぞれの個性を表現している。作家の手によって生み出された創造が、訪れた人、手にした人に想像を与えてくれる足利の老舗ギャラリー。

足利市大門通2381
0284-41-2188
12:00~19:00
定休日:火・木曜日(祝祭日は営業)
http://www.net-imagine.com(ネットショップ)

石畳歩道の旅は「めん割烹なか川」さんの蕎麦で〆る。

そば屋では日本酒を味わい〆に蕎麦を食べるのが文化であり、楽しみ方でもあると教えてくれたのは、四代目の中川知彦さん。「天ぬき」はそんな蕎麦文化の醍醐味を体験できる一品。各地より仕入れる日本酒は入手困難な銘柄、希少な銘柄までが取り揃っている。石畳歩道のゆるやかな時間を眺めながら、そば前文化を日本酒と真っ白な更科で楽しむのがこの場所の「粋」な楽しみ方。

なか川

昼間から日本酒を飲んで蕎麦を〆に食べる。古くから伝わり、親しまれてきたそば屋の文化を継承し続ける「相田みつを ゆかりの店」。本物にこだわった水とそば粉、職人の技を堪能することのできる歴史と歩む、めん割烹。

足利市通2-2659
0284-41-2322
11:00~21:00
定休日:火曜日(祝日は営業)
http://www.soba.info

足利、石畳歩道の街歩きはたくさんの発見と出会いに溢れている。魅力ある街の本当の魅力、自分で見て聞き、体験することで知ることのできる街のモノコト。手にした地図にそって訪ねる時間よりも、自分で歩き描く旅の地図と時間には、人と人の繋がりが大きく描かれていく。